はじめに

『ヘッドライトの殻閉じってどうやってますか?』
DM等でそういった質問を頂くことがあります。
こんにちは、HASM(ハスム)です。
特に配線の逃がし方やシール材についてどうすれば最適なのか?という質問が多いのですが、正にそこが殻閉じのポイントになってきます。
理由は後述するとして、今回は殻閉じの方法と失敗しないためのポイントについて解説していきます。
作業手順

それでは順番に作業を紹介していきます。
1.純正シール材の除去
2.ブチルテープの貼り付け
3.加熱
4.殻閉じ
5.防水処理
1.純正シール材の除去

近年の純正シール材は特殊なゴムを使用している場合が多く、これは基本的に再利用ができません。
というのも、殻割り時にシールが伸びてしまったり歪んでしまい、それを再利用しても隙間ができてしまうからです。

つまり、水漏れの原因になります!
というわけで純正シール材を除去するのですが、これは手で引っ張るだけで剥がせます。


取りきれずに残ってしまったものは、ガムテープ等でペタペタくっ付ければ除去できます。


普段は殻割り直後にシール材を除去しています。
そのほうが加工中のヘッドライトの管理が楽になります。
2.ブチルテープの貼り付け


ハウジング側の溝に沿ってブチルテープを貼っていきます。
ロールから送り出しつつ溝に入れ込んでいくだけなので、難しい作業ではありません。




テープを一周させたら完了です。
パネルはずしやマイナスドライバーを使ってトレースする方法がやりやすいです。
貼り付け面は汚れるところではないので、脱脂や洗浄は不要だと思いますが、もし心配な方は予めシリコンオフで拭いておくとよいでしょう。
ブチルコークは使用しないようにしましょう!
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3.加熱


ヒートガンでブチルを加熱します。


これによってブチルが柔らかくなり、スムーズに殻閉じができるようになります。
4.殻閉じ


いよいよ殻閉じです。
まず、レンズ側とハウジング側を目尻のほうから合わせていきます。
次いで、合わせ目をギューッと押さえながら爪をロックしていきます。


全ての爪がロックされたら殻閉じ完了です。
この時、外に出す配線がある場合は配線を逃がしつつの作業になります。
配線の逃がし方については、また別の記事で解説したいと思います。
5.防水処理
配線の出口に防水処理を施します。
コードが数本であれば、小さい穴から逃がしつつ、レクセルやシリコンシーラント等で穴を塞ぎます。
配線の量が多く穴が大きい場合は、ウレタンを詰めてからゴリラテープで塞ぐ方法が簡単なのでおすすめです。
詳細についてはまた別の記事で解説したいと思います。
使用工具・資材の紹介
今回の作業で使用した工具や資材の紹介です。










おわりに


今回はヘッドライトの殻閉じ方法について解説しました。
作業自体はそれほど難しくないのですが、シール材の選定には気を付けてほしいです。
必ずブチルコークではなくブチルテープを使いましょう!
動画もありますので、そちらも参考になると思います。
というわけで今回は以上です。
最後までご覧頂きありがとうございました(o_ _)o))
またお会いしましょう!
動画はこちら👇
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